これはハッキリ言うと自分のための戒(いまし)めでもある。
そう、こういうデザインやってしまいがちなんです!
しかしデザインはアートではない。そのことをしっかりと理解するために、やってしまいがちなパターンを4つの切り口から考えてみました。
Web/UIデザイナー歴17年目のフリーランス。これまで数々のWebデザインスクール取材&体験を行ってきた経験をもとにしたWebメディアを運営。多数の大手企業Webサイト制作経験あり。» 詳細はこちら
残念なデザインに共通する4つのこと
1.英語が多い
まず一つ目にやりがちなのはこの英語。
例えばサイトのメニューが全て英語だったり、文章が英語ばかりで隅っこに小さく日本語が書かれていたり。
分かります。そうじゃないとブランドかっこ良くないですもんね!セレブだったらこういうの求めてますもんね!(かどうかは謎ですが)
しかし、正直ものすごく壁を感じます。
たとえば中身がわからないうえに英語だけで書かれたラベル(壁)
オシャレだとは思いますよ。
でもすごく壁を感じます。せめて小さく日本語を書くか写真でも載せて分かるようにして下さい。
サイトで購入ページへ進みたいのにひっそりと「ORDER」なんて書かれたボタン(壁)外人しかクリックしませんよ。
かっこいいのは分かります。
でももっとユーザーに歩み寄った目線でブランドを訴求してほしいと思うのです。
Appleはかっこいい海外ブランドですよね?
でもちゃんと日本語でその人目線でしっかり訴求してますよね?
ファッションだったらしょうがない?今やZARAだって日本語でちゃんと表現してますよ。
ブランドだからって英語だけの表現に逃げていては、永遠にデザインが分からないデザイナーになってしまいます。
が、やりがちなんです私も。という戒めで。
2.かっこいい!けど商品ちゃんと伝えてる?
上の英語の件にも通じてますが、たとえばオシャレな白いパッケージでシンプルに英語で書かれた「Natto(納豆)」。そして販売先は近所のスーパー。
外国なら理解しますよ。でも日本でこれはNGだと思います。
次の項目でも触れますが、面白いとは思いますよ。でも一回買えば十分です。そしてこれがポイントですが、「美味しそうじゃない」ですよね。
おいしそうな中身が全く伝わってこないデザインは、もはやデザインではなくアートです。
3.ステキ!だけど一回買えば充分
これも上の商品ちゃんと伝えてる?に通じてますが、変わったデザインって話題性があって売れたりしますよね。
だけどやっぱりデザインだけで中身が伴っていないと、リピーターは生まれないと断言します。
(デザインメインの商品は話が別ですが)ユーザーは本質的にはデザインを買ったのではなく商品の中身を買ったのです。
以前、男前豆腐という変わったネーミングの豆腐が話題になりましたが、話題だけではなく今では商品コンテンツもしっかり作られています。
中身の伴っていないデザイン、そのままだと要注意ですよ。
4.写真超オシャレ、すごい整理整頓されてる。だけど買いたくならない
これはもう話題にもならないレベルです。例に漏れず、英語が無駄に多いビジュアル優先のECサイトにあったりします。
無味乾燥な感じで淡々と商品だけが並んでて、無表情な外人モデルがかっこいいポーズでいい感じに写真に写り、とっても整理されたサイト。
だけど何でしょう。買いたくはならないのです。オシャレだなーとは思いますよ。だけど買いたいとは思わないのです。
原因は、これまで述べたことの全てだと思いますが、整理整頓以外に商品の魅力が伝わってこないのです。
整理整頓しすぎて、商品のアピールポイントまで省いてしまったお馬鹿な例ですね。
これはたまにやっちゃいます(爆)
まとめ
以上、やりがちなんだけど残念なデザイン。
いかがでしたでしょうか?何度も言いますが自分への戒(いまし)めです。
デザインの役割について、本質を理解していれば避けられることばかりだと思います。
特に地方にいてオシャレな都会から離れていれば余計気づくことが多かったですね。
地方でデザインの事を考えているからこそだと思います。